マンガ・アニメおたくの義姉は中年ニート。そんな義姉にわきおこった自閉症疑惑!!はたして義姉はアスペルガーなのか!? 個性的な義家族に巻き込まれた私のこれからと義姉の行く末。
「?」がいっぱい お掃除編
2008年03月31日 (月) | 編集 |
私が割って入ったことで2人は調子が狂ったらしく動きのスピードは緩まった。
とはいうものの、相変わらず私が案内する部屋に入っては、襖をスースー、引き戸をガラガラ、流し台の扉をバタンバタンしていった。

一通り収納場所を覗いた義母はやっと落ち着いたのかリビング全体を見回して

「広いな〜。」

と☆次郎に向かって言った。


(おぉ・・・☆次郎よ、居てたのか・・・今まで何やってたんだよ・・・)


ここでやっと☆次郎が登場してリビングの窓を開けていく。

部屋中の窓を開けると風が通ってとても心地よかった。

窓の外は緑の山々が一面に見渡せる。

義母は「気持ちいいね〜。いい所だね〜。」

と言い☆次郎の側に行った。

さっきまで散々狭いだの不便だのとつぶやいていた義母もベランダからの眺めと気持ちよい風に心が動いたようだ。

まあ、それ以上に(こんなに部屋が広かったら同居できるかも♪)なんていう下心も大いにあったのだろう。


義母と義姉は一卵性親子のようにくっ付いて行動するのが常なのだが義母はもうこのマンションに夢中になってしまい、ネマキはほったらかしで、☆次郎にまとわり付きながら掃除を始めた。

取り残されたネマキはなぜか洗面所のあたりでポツンとしていた。

ネマキが掃除をしているところなんて生まれてこのかた見た事がないと☆次郎から聞いていたので、私は洗面所の掃除をネマキにお願いすることにした。

外に面していない洗面所はそれほど汚れていないし、ひざまづいてゴシゴシこすったりするきつい作業もしなくて済みそうだからだ。

私はぞうきんと古歯ブラシと洗剤をネマキに渡し、

「えぇっと・・・洗面所のお掃除をお願いします。細かい部分なんかはこの歯ブラシを使って汚れを落として下さい。すみませんがお願いします。」

私はネマキにそうお願いして、自分はベランダ側のサッシ周辺の掃除にかかった。

網戸をすべて外しベランダで水洗いをする。
水が無くなったので風呂場に水を汲みに行くと、ネマキは洗面台の歯ブラシ立ての小さな扉を古歯ブラシでゴシゴシこすっていた。

次に私は窓のサッシ部分にたまったホコリを取り除き、窓枠のサッシ部分やサッシのレールを丁寧にぞうきんで吹きあげる作業をした。

そしてまた風呂場に水を汲みに行き、洗面台の前にいるネマキを見ると、さっきと同じ箇所を歯ブラシでまだこすり続けているではないか。

私はすでに網戸3枚と吐き出し窓6面分の掃除を終えている。
時間にしたら20分程度だろうか。

(もしかして・・・20分ずっとここだけを磨いていた・・・?)

渡したぞうきんも濡れていなければ洗剤を使った様子もない。
洗面台や収納庫、洗面所のクローゼット内の棚などは何も手をつけられていなかった。

私が窓6面分と網戸3枚分の掃除をしている間、ネマキは縦20センチ横15センチの小さな扉だけをずっとこすっていたのだ。



   <つづく>





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ちゃ〜こ静かに怒る 義母傍若無人編その2
2008年03月29日 (土) | 編集 |
バスを降りてマンションに行くまでに坂道がある。


「ここを登るの?ひゃ〜。」

義母は大げさにそういうと額の汗を拭いた。

もし自分の親なら
「別に頼んだわけじゃないのにさ、
勝手に着いて来て文句ばっかり!
嫌なら帰ってよ!」
な〜んて言うのだろうけど、☆次郎は何にも言わないので
よけいに私はストレスが溜まる。

普通ならば緑の多いこの環境にちょっとは感動しても
いいのだろうけど、感覚が違うんだ。しょうがない。

坂を登りきるとマンションの敷地内に入る。
このマンションは敷地も広く700世帯以上ある
大規模マンションだ。
迷子になりそうな通路を進んでいくと義母たちも
圧倒されたのか言葉少なになっていく。


部屋の前に着くとなんとも神妙な気持ちになった。
大げさかもしれないけれど、これで☆次郎も
一国一城の主。
ここは私たちのマイホ〜ム。
今まで色々あったけど、
やっとスタートラインに立てたって感じがするよね。
ああ・・感無量。


ついに☆次郎がキーホルダーを取り出し鍵穴に
鍵を差し込む。
さらに・・感無量。


そしてゆっくりとドアを開ききった時だった


義母と義姉はいつの間にか私たちの間を通り抜け、
素早く靴を脱ぎ、無言で
ズカズカズカ!! 
と家の中に入っていった。


し、しまった・・・!油断した!
感無量を味わいすぎてしまった!!



私は急いで靴を脱いで2人を追った。

その間に義母たちは手前にある部屋に無言で
ドスドスドス!と入り込み
クローゼットをバンバン開けて中を覗き込んでいる。

2人は無言のまま部屋を移動して、またバンバンと
クローゼットを開けては閉めていった。
さっきまでノロノロ歩いていたというのになんなのだ
このスピーディさは。

次に2人は廊下を奥に進んで
洗面所に入り込み洗面台の扉や
歯ブラシ入れの小さな扉まで無言で開けては覗き、
開けては覗き、バンバン閉めていく。


(やめて!やめてーーー!
私たちのマイホームなのにー!
勝手に入らないでー!勝手に触らないでー!)


私はやっとの思いで義母とネマキの間に押し入り

「ここがお風呂です。」
と言って義母よりも先に風呂場のドアを開けた。
もうバンバンされるのはごめんだ。


2人は相変わらず無言で風呂の中を覗き込む。



そして義母は言った。





「狭いなぁ。」






<つづく>






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ちゃ〜こ静かに怒る 義母傍若無人編その1
2008年03月27日 (木) | 編集 |
☆次郎の初めての大きな買い物はマンションだ。
私たちは結婚と同時に郊外に中古マンションを購入した。(もちろんローンで)




今回は義姉と2回目の対面時の出来事を書いていこうと思います。
半分以上私の愚痴も入ってくるので少々長くなります。





義両親たちとはいつまでたっても一悶着ありそうなので、
私たちは結婚もマンション購入も義親たちには事後報告するつもりで計画を進めていた。

契約も無事終わり、引越しやマンションの清掃などを計画していた時期、義母から☆次郎に電話があった。どうやら今度の休みに家に来いというお誘いらしい。
しかし今度の休みは2人でマンションの掃除に行かなければならない。

そこで☆次郎も適当に断りを入れればいいのに、マンション購入の話やその日は掃除に行かなければならない事などを義母に話してしまったのだ。

「じゃあしょうがないねぇ。」と義母は納得して電話をきったが、数日後また義母から電話がかかってきた。

今度は掃除を手伝うと言い出したのだ。
ネマキ子と一緒に掃除を手伝いに行け!と義父からお達しがあったらしい。(当日義父は仕事で来られない)

私は義家族に手伝ってもらうなんて死んでもいやだった。
義父の性格は想像できる。
掃除を手伝っただけで恩にきせられてはたまったものではない。

こちらがいくら断っても、「行かなかったら私がお父さんに怒られる。」と義母は譲らなかった。
結局こちらが折れることになったのだが、待ち合わせの時間や彼らの都合などに私たちは折れっぱなしだった。


マンションと義実家の距離は車を使っても電車を使っても一時間半以上はかかる。
乗りなれない車に長時間乗ると彼ら(特にネマキ)は車酔いすると言うので、電車とバスを使って現地に行くことになった。
私は8時にはマンションについて掃除を始めたかったのだが、また義母の「早すぎるなぁ〜。」という一言に☆次郎は折れて、10時に駅集合となった。

(注文の多い奴らだよ・・・着いたら昼やん・・・こんな暑い時期に(7月下旬)身体を動かす仕事は出来るだけ午前中に済ますのが常識だろ・・・)




集合場所の駅の改札に行くと義母とネマキはすでに来ていた。

私は義母とネマキに挨拶し丁寧にお礼の言葉を言ってお辞儀をした。
たがネマキは案の定知らん顔だった。

(お願いしたわけじゃないのになんでこんな奴らに頭を下げなきゃならんのだ・・・)




私が挨拶している間に☆次郎は4人分の切符を買っていた。
義母とネマキは無言で切符を受け取る。

(払うつもりなくても財布ぐらい出せっつーの・・・それにお礼ぐらいちゃんと言ったらどうだい・・・)




それからマンションに着くまで義母は
「遠いなぁ。」「不便だなぁ。」と何度か言った。

(☆次郎の会社からは近くて便利なんだよ・・・あたしゃアンタ達と離れられて嬉しいよ・・・)





そしてネマキはネマキで
「バスが臭かった。」「あの臭いには参ったわ。」としきりに義母に話しかけていた。

(車が嫌だと言ったのはお前だろ・・・あれはバス特有の匂いだよ・・・しょうがないじゃん・・・っていうかもう帰れ!・・・)




(☆次郎も☆次郎だよ・・・こんなに文句ばっかり言われてさ・・・なんとか言いなよ・・・)

義母たちがなにか言うたび私は☆次郎の様子を覗ったが別に何も感じていない様子だった。
もう慣れっこなんだろう。
親子って、家族って、不思議だ。



<つづく>




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カメラ目線はOK?
2008年03月26日 (水) | 編集 |
8年程前、今みたいにデジカメが普及していない頃の話。


フイルムが余ったので義実家で写真を撮ってみた。
合計3枚。家族全員の集合写真だ。


出来上がった写真を見てちょっとびっくり。



義姉はしっかりカメラ目線。
おまけにちょこっと小首をかしげ気味で微笑んでいるではないか。
こんなネマキは見たことない。



ネマキって絶対人と視線を合わせないのにカメラはOKなのかい?
やはりセルフタイマーだからよかったのだろうか。
もし私がカメラをかまえシャッターを切っていたらどんな写真になっているんだろう。


機会があったら試してみたい。




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「?」にたどり着く
2008年03月24日 (月) | 編集 |
厚生労働省の定義では<年齢15歳〜34歳、通学・家事もしていない者>をニートとするらしい。
では35歳以上になった場合の定義はあるのか、ないのか、利用できる支援や制度はないものかとネットで検索していた時、こんな記事をみつけた。

ニートに「発達障害」例

記事の中には発達障害の説明も数行あった。


発達障害 脳の機能障害。他人とかかわることが苦手で、言葉の遅れがある「自閉症」、自閉症と似ているが、言葉に著しい遅れがみられない「アスペルガー症候群」、注意が散漫で、衝動的な行動をとる「注意欠陥多動性障害」、読み書きや計算が苦手な「学習障害」などに分類される。




以前記事にもしたが私は計算が苦手だ。
漢字や計算ができない脳の障害があるらしいというのはどこかで聞いたことはあった。それが学習障害だということをはじめてそれで知った。
そして学習障害→発達障害→アスペルガー症候群という順に調べていくことになる。
何かが見えてきそうな気がした。
それからしばらくは頭がASで染まるくらい検索して調べまくった。
調べれば調べるほど合点がいくし謎が解けていく気がした。

義姉との出会いから10年。
私にとって「?」だらけだった義姉。
その?の原因にやっとたどり着いたのだ。


私たち夫婦は将来義姉の親代わりをする可能性が大きい。
私が義姉を家族だと言うのにはそういう理由からだ。
その時に義姉が二次障害でボロボロになっているよりもそうでない方が良いに決まっている。
私が一番欲しいのは「情報」。
情報があれば理解もできるし、今後の対策も考えられる。
ブログを始めたのも何か良い情報を得られるかもしれないと思ったからだ。
義姉は未診断ではあるけれど、発達障害が問題になりだしたのはここ最近の話で中高年のほとんどが未診断という話もある。
「義姉はそうかもしれない」という位置からスタートしてもいいのではないだろうか。
この障害は疑問や疑惑から始まるんだから。そう思った。


義姉も私も年齢的には人生の折り返し地点。
さて、この先どうなるか。





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私は第三者?
2008年03月17日 (月) | 編集 |
私は義姉にとって何なのか。
今日はそれを考えてみたいと思います。

ご家族にAS者がいらっしゃるお母様のお叱りコメントに
「あなたにとって義姉さんは所詮他人」と書かれてありました。
(連絡のとりようのない非公開の匿名希望さんのコメントですので引用しづらい事もあり、極々一部使わせていただきました。匿名希望さんのコメントは私にとって???だったのでコメント欄でお返事していません。)


私にとって義姉は所詮他人なんでしょうか。
いいえ。
義姉はどう思っているかは解りませんが私ははっきり言えます。


義姉は私の家族です。


もちろん血の繋がらない「義」のついた「義家族」ですが家族なんです。

理由はわざわざ説明はしませんが、世の中の既婚女性で小姑のことを家族と思っている人は少ないと思います。
しかしどうあがこうが義姉は私にとって赤の他人ではないのですよ。
その理由は義父母のしてきた生き方にまで話がさかのぼります。






自営業をしてきた義父は良い腕の職人タイプの人だった。
義父も義母もお金のことには無頓着でなにもかも丼勘定。
おまけに義父は何を考えてか年金未納者なので現在無年金。

ここ数年は義母の年金と残り少ない蓄えと義父母のパート収入、
そして息子(☆次郎)の援助で生活している。

援助をしたらしたで、義父母はお酒を買ってしまうのが困りものだ。
たまのお酒ならいいのだが現在義母はアルコール依存症の一歩手前。
アルコールが切れると手の震えがでるにもかかわらず、義父は自分が飲みたいので義母を誘ってお酒を飲もうとする。
もう滅茶苦茶だ。







「野たれ死にすれば済むことや!」


義父が最後に決まって言うことはこの言葉。

これはなんの解決にもつながらない逆ギレ極めつけの言葉だ。


しかし今の世の中、人間は簡単に野たれ死になどできないんだよな。

放っておいても、ある日役所から「あの〜お宅のご両親ね〜野たれ死にしそうなんですけど〜あなた扶養義務者でしょ〜ちゃんと面倒みてくださいよ〜。」と☆次郎に電話がかかってくるのだ。



「野たれ死にするだけや!」


そういえば以前☆次郎がネマキの職の話をしたときに義父はこう言った。
お前達が面倒みることなんかない。
働かないなら野たれ死にさせればいい。
だからうるさい事ぬかすな!
ということだろう。

なんでこういう思考回路になっちゃうのだろう。

自分達の亡き後、私たちが義姉を野たれ死にさせればいいということか。






私が義姉のことを「家族」です。と言うと一瞬聞こえは良いだろう。
でも私の場合は「保護責任者」「扶養義務者」としての意味合いが強い。
それが正直な気持ちだ。
義父たちは義姉に残してあげるお金がない。家もない。
身の回りの整理すらできない義姉が初老になった時、そばにいるのは私たちなのだ。


所詮他人事?
結局は第三者?
そう思えればどれだけ気持ちが楽だろう。
義姉の奇妙な言動を嘲笑いたいならば、こんな誤解を受けるようなブログをわざわざ作りはしない。
福祉、ボランティアのくくりの中の自閉症というカテゴリーなんて選ばずに
もっと派手なお笑いのカテゴリーに登録してASという言葉を出さないで、気楽に気ままに仲間を増やして楽しむだろう。


もう5年以上前、私はある掲示板でしょっちゅうカキコミをしていたことがある。
結婚して個性的な義家族ができて悩みも多かった。
悩んで悩んで悩みぬいてカキコミすると、私にとって不思議な反応が起こった。
それは
「とってもおもしろかったです。」
「これからも楽しみにしています。」
という言葉だった。
私は真剣に悩んで、真剣に書いているというのに、なんで?!という気持ちになった。
私が真剣になればなるほど面白いと勘違い?される原因は私の文章力のなさと、私の気質からくるものだろう。

泣きたいことばかりだけど、できるなら笑ってやり過ごそう。
そんな私の文章が「不謹慎!」と取られてしまうのならば仕方ない。

けして誇張するわけではなく、あった事をそのまま記事にしているのだが、それぞれに背負ったものが違うと幾通りにでも解釈される。今回は勉強になった。

テーマがテーマだけに万人が傷つかない文章を書くって・・・
難しい。
というか私にはできそうにない。


次回は私がなぜブログを始めたかを書いていこうと思います。







「Mさんへ」
メールくださったMさん、お返事書いたのですがどうやらそちらに届かないみたいです。
ネットは怖いっていうハードルを越えてメールくださってありがとうございます。
(大丈夫!私は不審人物じゃないですよ〜^^)
Mさんのお気持ちとても嬉しいです。
でもそういう見方もあるのですね。私のブログが情報になっていたなんて。驚きました。
どんな立場でも「情報」が欲しいですよね。




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壁にぶち当たる
2008年03月14日 (金) | 編集 |
お叱りのコメントがありました。
当事者の御家族の方の非公開コメント1つと公開されているコメント1つです。

予期していたことなのですが、一部自分の考えの及ばない事柄もありました。

しかしそれ以上に当事者に関わる人達からの共感メール。当事者、当事者の親御さんからの励ましのメールやコメントも頂いています。(これには私自身驚きました)
もちろんこれらを免罪符にするつもりはありませんが、私なりに分析したくなりました。


錆びかけた頭なので時間はかかると思いますがいずれ記事にしてみたいと思います。






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R太郎さん
2008年03月07日 (金) | 編集 |
今回は☆次郎の会社であった出来事のお話です。

仕事で怒られてツライ思いをした人やフラッシュバッグになりやすい人は注意して読んでください。ヤバイ!と思ったら閉じてくださいね。




☆次郎の会社は正社員、派遣社員、パート社員がいる。

工場内の作業は派遣社員(男性)。工場内の簡単な作業はパート(女性)がしているそうだ。
以前は工場も正社員だったらしいが、5年前位からほとんどが派遣社員にかわっているらしい。


もう辞めてしまった派遣社員のR太郎さん(30代)はとても真面目な人だった。

☆次郎は工場内の仕事ではないのでR太郎さんとはあまり接触がなかったそうだが、たまに一緒になると『なんか不思議な雰囲気の人だなぁ。』と感じていたそうだ。


何が不思議かというと、R太郎さんは休憩時間は雑談などには加わらず、会社を出てずっと歩いているのだそうだ。
まあ、休憩時間を何に使おうが自由なのだが、その歩き方が不思議らしい。

電信柱と塀の間、自動販売機と通路の隙間、自転車置き場とフェンスの間など普通なら人が通らない狭い所を必ず通って歩くのだ。

今ならこれがR太郎さんの「こだわり」なんだろうと想像がつくが
当時☆次郎も私も「きっとR太郎さんの前世は猫だったに違いない。」と冗談ぽく話をしていた。


R太郎さんの仕事ぶりはそれほど悪いものではなかった。
ただ、仕事内容によっておとなしいR太郎さんは時に反抗的になったりする。
はじめは真面目だったのに次第に様子が違ってくるR太郎さんに会社側も困惑し、派遣会社になにかと相談していたらしい。


ある日、工場の責任者がR太郎さんの仕事のやり方の間違いを注意した時だ


R太郎さんは突然目玉をぐるぐる回してその場で倒れたのだ。


責任者もそうとう驚いたらしい。

R太郎さんを落ち着かせてから、さっきの出来事はなんだったのか聞いてみると

R太郎さんは「実は障害があるんです。」と答えたそうだ。


それからしばらくしてR太郎さんは会社を辞めた。


会社はR太郎さんの障害を理解して採用したのだろうか。

工場内ではちょっとした不注意で大怪我につながる仕事内容がある。
おそらく障害のある人は採用しないだろう。
もし採用したとしてもパートさんがしている仕事内容にするはずだ。
それに責任者にR太郎さんの障害の件が伝わっていないのも考えられない。


障害を隠して仕事を探さなければならない。きっと事情がたくさんあるのだろう。
もし事前に伝わっていればどうなっていたのか。


R太郎さんは今頃どうしているのだろう。
なんだかこちらまで辛くなってしまった。






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ネマキは跳ねる!義父は火を噴く!
2008年03月03日 (月) | 編集 |
  

  「星の子チョビ〜〜〜ン♪」



そう言いながら義姉(ネマキ)はまるで小学生の様にお尻をピョンピョン弾ませた。


ネマキの一生懸命のアピールは義父一人に注がれている。

いくら酔っ払っているとはいえ気がつかないはずはない。


すると義父は一瞬ネマキに目をやってから私の顔をチラリと見た。
きっと私がネマキの様子に気がついているのかいないのか確認するためなのだろう。

私は知らぬ振りを装いたかったのだが間に合わず、義父としっかり目が合ってしまった。
今さら目をそらすこともできない。
きっと私の顔は呆然とした表情、というかアホみたいに口をあんぐり開けていたに違いない。



機嫌よく酔っ払った義父の表情はたちまち大魔神のように変わっていった。



そしてもう一度ネマキを見るや




  「ガァーーーーーーッ!!!」  




と、ゴジラが火を噴くようにネマキに向かって声にならぬ声を発した。





なんだったのだ。今のは。



義父は一瞬の間に大魔神に変身しゴジラになって火をふいた。



次に何がおこるのか・・・



何もおこらなかった。



義父は何事もなかったようにそのまま隣の茶の間に戻り腰をおろした。



ネマキは義父の態度が不満なようで、ぷんっ!と頬を膨らませ今度はだまったままテレビを見ていた。




ただそれだけ。




義母と☆次郎は何も気がついていない。




私は非常に疲れた。








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